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鉄道事業における取り組み 東武鉄道社会環境報告書 2016 | 社会環境報告書 | 東武鉄道ポータルサイト

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Academic year: 2018

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(1)

LED灯を用いることで、 消費電力の低減を図って います。

LED前照灯

紫外線(UV)反射ガラス

列車内への紫外線透過を防止するため、 紫外線(UV)反射ガラスを用いています。

アルミ合金製の軽量車体

【次ページ⑤で解説】

LED車内照明

操舵台車

【次ページ⑥で解説】

【次ページ②で解説】

VVVFインバーター制御装置

回生ブレーキシステム

【次ページ④で解説】 【次ページ③で解説】 【次ページ①で解説】

【次ページ⑦で解説】

【次ページ⑦で解説】

滑走防止装置

防音車輪

永久磁石同期モーター

 鉄道は環境にやさしい交通手段です。今後も環境に配慮しながら、より一層の利便性・快適性の

向上に努め、鉄道利用を促すことにより環境負荷低減に寄与します。

車両の環境配慮の取り組み

主な環境配慮機器

 当社の電力使用量は駅・踏切等の安全対策、冷暖房やエスカレーター・エレベーターをはじめとするバリアフリー設備等の サービス向上などによる増加要因もありますが、省エネルギー車両の導入等により、運転電力の消費削減に努めています。

1車両1キロ走行あたりの電力消費量

【車両原単位】の推移

省エネルギー車両率%(省エネルギー車両

の在籍車両に対する割合)の推移

2,500 100

(両) (%)

2011年度 在籍車両数

1,954

2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

2,000

0 1,500

1,000

500

90

80

70

60

50 1,960

1,382

70.73

1,394 1,430 1,478 1,490 1,936 1,914 1,884

71.12 73.86

77.22 79.09 省エネルギー車両数 省エネルギー車両率

2.0

●運転原単位

(kWh/car・km)

2011年度

1.913

2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

1.8

1.6

1.929

1.847

(2)

 永久磁石同期モーター( PMSM)は、従来の主電動機に おいて一部部品に電磁石(電気を流すことで磁力が発生) を用いていたものを、永久磁石(電気を流さなくとも磁力 が発生)に変更した装置です。

 これにより、電磁石に流す電気が削減されるため、省エ ネルギー化の向上を図ることができます。

  操 舵 台 車 は 、70000 系に初めて導入します。 70000系が直通する日 比谷線は、1964年に開 通し、銀座線、丸の内線 に続いて急曲線の多い路 線です。

 操舵台車とは1台車2輪軸のうち1輪軸が曲線通過時に 可動し、曲線内側方向に輪軸の向きを変える機構を有する 台車であり、走行安全性が向上するほか、曲線通過時に車 輪とレールの間のすべりにより発生するキシリ音の低減

各車両の環境配慮機器

2017年デビュー 500系

10080型 2017年デビュー 70000系

20070型 100系

30000系

250型 60000系

車両形式

環境配慮機器項目 500系 70000系 60000系 50090型 30000系 20070型 10080型 9050型 250型 100系

(a)永久磁石同期モーター【解説①】 ○ ○ ― ― ※1 ― ― ― ※1 ―

(b)操舵台車【解説②】 ― ○ ― ― ― ― ― ― ― ―

(c)VVVFインバーター制御装置【解説③】 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

(d)回生ブレーキシステム【解説④】 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

(e)アルミ合金製の軽量車体【解説⑤】 ○ ○ ○ ○ ― ― ― ― ― ○

(f)LED照明(車内)【解説⑥】 ○ ○ ○ ― ― ― ※2 ― ― ―

(g)LED前照灯 ○ ○ ○ ― ― ― ― ― ― ―

(h)紫外線(UV)反射ガラス ○ ○ ○ ― ― ― ― ― ― ―

(i)防音車輪【解説⑦】 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

(j)滑走防止装置【解説⑦】 ○ ○ ○ ○ ○ ― ― ― ○ ―

(k)誘導モーター ― ― ― ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

(l)全閉式誘導モーター ― ― ○ ― ― ― ― ― ― ―

※1:一部車両に搭載 ※2:リニューアル工事にて設置

①永久磁石同期モーター(PMSM)

②操舵台車

50090型

9050型

(3)

 従来は速度制御の比較的容易な直流モーターが一般的 に用いられていましたが、近年の半導体技術の進歩によ り、直流1500Vを交流電圧に変換する装置を用いて電圧 と周波数を自由に制御することができるようになりまし た。この変換装置をVVVF制御装置といいます。直流モー ターで行っていた主抵抗器の抵抗値を変える方式よりも モーターの回転力をなめらかに変化させることで、より効 率的な制御が可能になるとともに、大きな省エネルギー効 果をもたらします。

 回生ブレーキシステムとは、主電動機を発電機として利 用し、発生した電力をパンタグラフ・架線を通して、近く を走行(加速)中の他の電車に供給することにより、発電時 の回転抵抗が負荷となり、その結果ブレーキ力を得る方式 のことです。これまでは熱として捨てていたエネルギーを 有効活用できます。近年のVVVF 制御装置搭載車両は、回

生ブレーキシステムを簡単に組み込むことができます。 【防音車輪】

 列車走行時の騒音にはレールと車輪間で発生するもの が多く、曲線通過時に発生するキシリ音がその代表例で す。キシリ音を低減するために、車輪周囲にゴムを挟み込 むことで騒音を抑制する防音車輪の導入を進めています。 現在、防音車輪の導入率は93%です。

【滑走防止装置】

 車輪のフラットとは、電車がブレーキをかける際、車輪 とレール間の摩擦力よりブレーキ力が大きくなった場合 に、滑走(車輪がロックされた状態)を引き起こし、車輪が レールと擦れ発生する平面状の部分のことで、騒音・振動 の要因となるため、その対策として滑走を検知してブレー キを加減する滑走防止装置の導入を進めています。現在、 装置の導入率は約38%です。

 アルミ合金は他の金属と比べ軽量ですので、従来の鋼板 製の車体と比べ、少ない消費電力で、列車の走行が可能と なります。

 車内照明を従来の蛍光灯からLED灯に変えることで、 消費電力量の低減を図っています。

 現在、LED車内照明の導入率は約10%です。

③VVVFインバーター制御装置

④回生ブレーキシステム

⑦騒音・振動防止(滑走防止装置・防音車輪)

⑤アルミ合金製の軽量車体

⑥LED車内照明

防音車輪 ゴムパッキン

電力の流れ

回生ブレーキ中の電車

ブレーキをかける

発電した電力を

架線に戻す あまった電力は貯めておく

架線から取り入れた 電力で加速 架線から電力を 取り入れる

車輪

走行(加速)中の電車

(4)

「レール削正車」

「レール削正の様子」

「弾性分岐器」

「回生電力貯蔵装置」

その他の環境配慮の取り組み

【レール削正車】

 電車の走行音や振動を大きくする原因となるレール表 面の微細な凹凸やキズ。

 当社では、レール削正車で夜間終列車後にレール表面を 削って滑らかに仕上げています。この削正作業で、微細な 凹凸やキズを除去し、新品レールに近い形状に戻すこと で、電車の走行音や振動の抑制を図っています。

 2015年度は、一晩あたり平均約470m、年間では約 119kmのレール削正を実施しました。

【分岐器の弾性化】

 これまでの分岐器は、レールを関節を曲げるように動か して電車の進行方向を変えていました。そのため、関節分 岐器と呼ばれる分岐器には、トングレールとレールをつな ぐ継目が必要でした。

 現在、レールのしなりを利用してトングレールを転換さ せる弾性分岐器化を進めています。

 これにより、トングレールとレールをつなぐ継目を解消 でき、継目部を列車が通過する際に発生する騒音・振動の 低減を図っています。

 回生電力貯蔵装置は、電車がブレーキを使用した際に発生する回生電力を架線を 通して吸収・貯蔵し、その貯蔵した電力を他の電車が加速する時に供給し、電力の安 定供給と有効活用を実現するものです。

 本装置は東上線の上福岡き電区分所に次いで、2014年12月に東武アーバンパー クライン運河駅構内に導入・供用開始をしました。

 なお、運河駅構内の装置は、2016年3月に運河変電所を新設したため、2016年 度末に大宮公園駅構内に移設する予定です。

①騒音・振動低減対策(軌道関係)

(5)

 環境配慮型設備導入の一環として、橋梁や分岐器等、従前 木枕木を使用していた箇所に、ガラス繊維と硬質発泡ウレタ ン樹脂との複合材料を用いた合成枕木の導入を推進してい ます。

 また、従前木材を使用していた板張りの踏切道について も、再生プラスチック製の軽量舗装板の導入を進めており、 2015年度は9箇所の踏切道を施工しました。

 ともに、木材を使用しないことで自然環境保護に貢献して いるほか、耐久性に優れ長寿命であることから、更換頻度を 低減させることができ、廃棄物の削減にも繋がります。

 竹ノ塚駅付近高架化事業等の大規模な改良工事に伴う、杭 打ち工事や地盤補強として打込んだ鉄製の板を引抜く工事 等を行う際、重機については、油圧を用いた低騒音・低振動 の機械や、国土交通省で認定を受けた低騒音型の機械を使用 することで、騒音や振動の低減を図っています。

 工事施工中においても、適宜、騒音・振動の計測を実施す ることで、騒音・振動の大きさを把握・管理し、また、日頃よ り清掃を行なうことで、粉じんの飛散防止に努めています。

 駅施設の照明器具も順次、省エネルギー性の高いLEDへの 更新を図っています。越谷駅の例では、ホーム上家の梁部分 に設置されていた250Wマルチハロゲン灯をLED投光器に 更新することで、60,000時間の長寿命化を実現し、かつ旧 照明設備と比較して省エネ率約60%を可能にしています。  また、LEDの熱を効率良く放熱させる設計により光束維持 率85%を実現するとともに、無駄に光を広げないよう灯下 光の範囲を定めて設置することで、ホーム上の均整度を高め 乗降時の安全性を確保するよう努めています。

 なお、LED照明は瞬時点灯の機能を有していますが、同駅 照明はスロースタート機能を搭載し、夕方などの点灯時に急 な明るさ変動を伴わず、ご利用のお客様の目に優しい配光制 御としています。

③合成枕木化・踏切板の再生プラスチック板化

④低騒音・低振動型建設機械の使用

⑤照明器具のLED 化(駅照明)

越谷駅コンコース 認定シール

合成枕木

参照

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